すみれ会　栃木県女性経営者100人

人生設計に必要なお金の知識を多方面からサポート

現在は、栃木県を中心にファイナンシャルプランナー（以下ＦＰ）として活動をしています。ＦＰはよく見聞きする言葉ですが、具体的に何をしているのかは意外と知られていないのが実状のようです。人生設計を考える上で、お金は重要な要素です。ファイナンスというと〝資産〟のイメージを持ちがちですが、実際には日々の家計といったごく身近なところから始まっているのです。収入と支出のバランス、住宅ローン、教育資金、保険、貯蓄、税金、年金など、現代社会を生きていく人すべてが関わるお金の問題を、バランスよく広い知識で適切なアドバイスを与えるのがＦＰなのです。


私が行っている業務は大きく分けますと、「ライフプランと資金計画」、「リスク管理」、「金融資産運用設計」、「不動産運用設計」、「タックスプランニング」、「相続・事業継承設計」で、顧客は個人や企業とさまざまです。ここから派生する業務として、弁護士や税理士、社会保険労務士など専門家のコーディネイト、保険の代理店、ＦＰを育成する講師、執筆をはじめとする各種メディアでの発信活動があります。


企業や団体が主催する講演会では大勢の方を対象に一般的な知識を紹介し、相談会では個別事例をうかがい、アドバイスをさせていただいています。紹介がいちばん多いですが、講演会をきっかけに相談にみえる方、HAPPY LIFEPLAN のサイトから相談を申し込まれる方も多いです。特に老後資金の問題などは、日々、皆さんの興味が高まっていると感じます。

お金の知識皆無から一転資格取得に挑戦

相談会や講演会に訪れた方の中には、ごく身近なことなのに「こんなことも知らなかった」と驚いたことがきっかけとなり、真剣にライフプランを考え始める方は多いですね。実は私自身もそのひとりです。まだ子どもが小さかった頃、家計のことを真剣に考えて保険の見直しを図ったのですが、お金や金融商品についての知識がまったくないことに愕然とし、恥ずかしくなりました。でもきちんと説明してもらえれば理解できる。難しいことではないのです。ようし、これからは私が人に教えてあげようと、ＦＰの資格試験に挑みました。


家事や子育てに追われ、勉強する時間はなかなか取れませんでしたが、毎日朝と夜中に車の中でテキストに向かい、がんばった甲斐あってＦ Ｐ 技能士（国家資格）、ＣＦＰ®（国際資格）などを取得しました。当時栃木に女性ＣＦＰ®はほどんどおらず、社会には職業としての認知度も低かったため、保険の販売から始め、少しずつ仕事の幅が広がってきました。少子高齢化や年金問題など社会の風潮が、ＦＰの必要性を高めた側面も大きかったと思います。今後、金融教育はさらに重要になっていくでしょう。これからの仕事としては、優秀なＦＰを育て、さまざまな専門家とのネットワークを強めて、より実効的な金融教育環境を作り上げていきたいですね。

人生に必要なモットー『心と体とお金の健康』

私はごく普通の家庭人ですから、家庭のお金の大切さがわかるのだと思います。家庭の数だけ、最適なライフプランがあるのです。興味があってもなくても、どなたも一度はご自身の家計について、考えるきっかけを作ってほしいと思います。


私のモットーは、『心と体とお金の健康』。お金の知識とアドバイスで、お金にふりまわされることのない、楽しい人生を過ごせるお手伝いをさせていただいています。最近では“ 老後破産” など気になる現象も増えてきています。私たちの仕事もより重要になっていくでしょう。常にアンテナを張って、新しい知識や情報を伝えていかなくてはと考えています。