ウイング
ありのままの自分を見失わず、チャレンジする勇気を持ち続ける
代表
斉藤 美貴
自分に向いていると思える仕事に出会うことができた
私はフリーアナウンサーとして、ラジオのパーソナリティーやTVリポーター、司会の仕事をしています。最近は、経験を生かしてイベントのプロデュース、番組の制作にも関わっています。この仕事を始めてから20年以上が経ちました。そもそもはアナウンサーになろうと専門の学校に通ったり、就職先を選んだりという道筋ではなかったのですが、目の前の状況を一生懸命クリアしてきたことで、道が拓けてきたと思います。
私は高校を卒業後、銀行に就職しました。20才で辞めると、イベントコンパニオン、ナレーターコンパニオンの仕事に就きました。車の展示会や新商品発表会などのさまざまなステージで司会をしたり、商品説明を行うのが主な仕事です。
華やかで楽しそうに見える仕事ですが、企業の命綱となる商品を紹介する場です。バックステージでは失敗が許されない厳しさが求められ、緊張感が漂っています。ニコニコして立っているだけの楽な仕事というイメージを持たれることが多いイベントコンパニオンですが、実は体力と忍耐力が必要で、一日中立ちっぱなしだということがほとんどでした。そうした仕事を続けられたのは、性格的に人の前に出て話をするのが好きだったからだと思います。また、さまざまな職種の人が関わって一つのステージを作りあげる雰囲気も好きでした。
転機が訪れてラジオのリポーターに転身
その後、CRT栃木放送から声がかかりラジオのリポーターの仕事をさせていただくようになりました。『にこにこワイド』という生番組で私のコーナーを作っていただき、月曜から金曜まで毎日生出演しました。週一で3時間の生放送でアシスタントとしてマイクの前に座りトークをしたり、スタジオの外に飛び出しリポートをしたり、リポートそのものは短時間ですが、テーマを選び下調べしたり、取材先の段取りなど、やることはたくさん。気が抜けない毎日でした。また、ラジオは自分の目で見た情報を正確に、時にはユーモアを交えておもしろく伝えます。ラジオを聞いている人にわかりやすく伝えるには、どうすれば良いのだろうかと日々考えながらリポートしていました。公共放送でしゃべるのだからと、CRTのアナウンススクールでアナウンサーの勉強をし、その後東京の声優スクールに通い司会やMCの勉強もしました
以来、ラジオやテレビ、イベントでのナレーションや司会などと仕事の幅を広げてきました。最近は番組の制作から関わることも増えています。なかでも『You Tube』を用いた下野市のPRの仕事は、制作から請け負った仕事ですが、私にとって新鮮ですばらしい出会いとなりました。県内はもちろん県外の方々に下野市の良いところをアピールするのが目的。『You Tube』っていろいろなものがあるのですが、その特性を生かした軽さとおもしろさを前面に出しつつも、市のPRなのできちんとしたナレーションも入れて、と毎回試行錯誤の繰り返しでした。内容やタイトルのつけ方ひとつでも視聴回数も変化するようで、確認するのもドキドキです。私自身はかっこつける感じではなく、自分の素の部分を切り取ってやることを心がけています。
仕事を始めて20年以上経ちますが、いろいろな分野を見ることができるのは楽しいですね。アナウンサーは、共演者、取材相手、番組制作スタッフなど、日々たくさんの人と一緒に仕事をします。人から学ぶこと、新たなことを知る機会も多く、仕事を通して自分自身の価値観や視野が広がっていきました。こうして好きな仕事を続けていられるのも周りの人たちの支えがあってこそと感謝しています。若い頃は意見や注意をされると「私はこれでいい!」と尖っていましたが、社会経験を積んだ今では、ありがたいことと受け止められるようになりました
いつも新しいことに挑戦して元気で楽しい自分を発信
多くのお仕事の中でも、10年以上毎年続けさせていただいている仕事もあります。選抜野球大会もそうですし、JA主催のアグリフェアは年々規模が大きくなり、売り上げも上昇していると聞けばうれしい限りです。 フリーの仕事では自分自身が広告塔であり、自分の生活や考え方、生き方そのものが反映されていくものです。つねに学び、自分を磨き、その時代にあった自分で輝き続けていたいと思います。
最近、趣味を生かし「和モダンの会」というイベントをプロデュースしています。着物を着たいけど着られない、着物って高いのでは? という若い人たちに着物を楽しんでもらうのが目的で、しきたりにとらわれないアレンジで着物を楽しみます。 昨年には、「野菜ソムリエ」の資格も取得しました。野菜ソムリエは、野菜・果物の知識を身につけ、そのおいしさや楽しさを理解し伝えるスペシャリストです。とちぎテレビのお料理番組のアシスタントも長く担当、今はお料理教室のアシスタントもしていますので、食へのこだわりもあります。食べることは人間の基本、これからは美味しくて体に良いお料理も研究していきたいです。