すみれ会

すみれ会 栃木県女性経営者100人

司法書士近藤事務所

お客様の顔を見ながら親身になって問題を解決。相談者にとって身近な司法書士でありたい

司法書士

近藤 明子

女性の少ない業界で女性ならではの仕事をしたい

この事務所を設立したのは平成23年8月。今年7年目を迎えることになります。司法書士試験に合格したのは平成16年、その後東京の司法書士事務所や弁護士事務所に勤務して、6年ほどさまざまな経験を蓄積した後、地元である栃木県に戻り、宇都宮市に事務所を開きました。

父が小山市で不動産会社をやっており、大学在学中に宅建(宅地建物取引士)の資格を取得しました。会社には司法書士の方がよく出入りをしていて興味を持つようになり、司法書士の勉強を始めました。大学卒業後は父の不動産会社の仕事をしながら司法書士試験の勉強を続け、平成16年に資格を取得したというわけです。東京の修業時代に夫と知り合い、行政書士の彼と合同でこの事務所を運営しています。

栃木県における司法書士の平均年齢は全国平均と比べるとやや高いと言えるでしょう。司法書士に占める女性の割合は2割程度しかありません。宇都宮は女性の司法書士が少なく、開業当時仕事をしていらした方は4人でした。親の代から司法書士をされている方も多いのですが、新規事務所でも女性ならではのサポートができるのではないかと思っています。 

現在は夫と事務員さん一人による小規模の事務所ですが、1歳半になる娘を育てながら仕事をしているので、ちょうどいいバランスだと思っています。夫も育児に協力してくれるので、子育てを楽しみながら仕事にも頑張れる日々ですね。

世相の移り変わりで、より司法書士が求められる時代に

司法書士は主に法務局や裁判所などに提出する書類の作成や手続き、登記の代理などを行います。登記にも不動産登記、商業登記などがありますが、必要な書類をもれなくきっちりとまとめることが求められます。名前など、一字一句でも間違えることはあってはなりません。どちらかというと大変地味な仕事です。粛々と手続きを進めて、例えば不動産登記であれば、成果物として権利証をお客様にお渡しする。それでも円満に権利移転などがすんで、お客様からお礼を言われると、やはり達成感はあります。人のお役に立てた喜びを感じます。

事務所開設当時はいわゆる過払い金や債務整理の仕事が多かったのですが、最近は遺言・遺産相続関連の仕事にシフトチェンジをしています。当初は借金問題9、遺産相続関連が1の割合でしたが、いまは半々ぐらいになっています。

税制が変わったので、相続問題に対する皆さんの関心が高まっていることは確かです。それまでは資産家の方だけの問題と受け止める方が少なくありませんでしたが、この税制改正で相続税がかかる人が増えました。相続というのは財産の分配だけが焦点なのではなく、親の介護の問題、実家の処分などいろいろな問題が出てきて複雑になっています。個人でできることは限りがあります。ですから、私達司法書士がお手伝いできることが増えています。よりやりがいを感じています。

親身になって相談者のサポートを続けたい

司法書士の仕事というと、一般的に企業や銀行などから依頼されて行うことが多く、個人とのやりとりをあまりしないケースもあります。私達は開業当初から個人のお客様を相手にしたい、お客様の顔を見てお困りの相談に乗りたいと思って、インターネットで集客をしたり、一つの仕事で得た繋がりを大事にしてやってきました。ご依頼でいらっしゃった方からきちんとお話を聞き、考えられるあらゆる事態を想定して調査をし、一つ一つ事実を確認しながら書類作成や必要な手続きを行っています。

例えば相続の時、一般の方は何をどうしたらいいか分からない方が多いと思います。その最初の時にお客様からお話を聞き、親族間でどう話をすればいいかなどのアドバイスをすることもあります。最初のとっかかりでつまづくと、うまく行くことも行かなくなる場合もあります。トラブルの予防にもそこは大事ですね。相続人が数十人に達する案件もあったりして、ひたすらこつこつと地道な作業を繰り返しますが、無事もめることなく手続きが円満に完了した時は、やはり達成感があります。これからもお客様の顔を見ながら、一つ一つ仕事をしていきたいと思っています。

profile

小山市出身。大学を卒業後、2004 年に司法書士試験合格。そ の後、東京で司法書士事務所、弁護士事務所に勤務し、不動産 登記・商業登記・債務整理業務など幅広く経験を重ねる。2011 年地元である栃木県に戻り、司法書士近藤事務所を開設。現在 は相続関連業務に注力している。