すみれ会

すみれ会 栃木県女性経営者100人

株式会社サトーホーム

社員が誇りを持って働き 地域社会に貢献できる会社を作っていきたい

代表取締役

佐藤 節子

悲しみを乗り越えて 社員とともに会社を育てる

当社は創業から23年目を迎えました。前社長である私の夫が脱サラして起ち上げました。その頃、時代の流れに乗って発展していく小山市を見ていて、不動産賃貸仲介事業に将来性を感じて起業したのですが、この分野のリーディングカンパニーであるエイブル株式会社のフランチャイズに加盟しました。エイブル・ネットワーク傘下に入ったことは会社の躍進に寄与したと思います。高い知名度や宣伝力で集客は格段に増えましたし、なにより仲介管理のノウハウを得ることができたのは大きかったですね。創業から15年ほどで宇都宮市、小山市を中心に5店舗を展開するまでになりました。

 小山市に続いて下野市に店舗を開いたのを機に私も店長として仕事を手伝うようになりました。しかし6年前に前社長の急逝に伴い、私が社長に就任することになりました。まだ働き盛りの40代での突然死。家族や会社が受けた衝撃は計り知れないものでした。悲しみにくれる間もなく、私は短時間で重大な決断を求められました。夫の残した会社を守りたいという思い、20数名の守っていけるのかという不安。いろいろ思い悩みましたが、背中を押してくれたのはその社員たちでした。棺を囲んだ社員たちが「朝礼」を始めたのです。夫や会社に対する皆の思い、言葉ではないメッセージを深く感じ、会社を続ける決心をしたのです。

自ら学び、人を育てる その喜びと重み

 現在、社員はパートも含めて50名ほどです。店舗も6店舗になり、平成23年には管理物件の清掃や修繕を専門に行う別会社も設立しました。お陰様で会社は毎年利益を出し、「奇跡」と言われるほどです。私は、まわりから必要とされる会社は潰れないと思っています。正当な仕事をし、不当な利益をいただかないことを信念として持っています。来店されるお客様、当社を信頼して物件を任せてくださるオーナー様に喜んでいただくこと。そしてそれは社員のやりがいという喜びに繋がります。そうした良い仕事のできる環境を整えていきたいですね。

私自身は社長就任後から経営者の集まりに加えていただき、先輩諸氏に教えを請い、研修や勉強会に参加するなどして懸命に経営の勉強を続けています。多くを学びましたが、特に強く実感しているのが「自分が率先して行動しなければ社員はついてこない」ということ。例えば目標の数字に届かない時、私がまず目標達成のために必至になる姿を社員に見せることが大切なんです。といっても私は社長としては厳しいほうではなく、スタッフが自発的に動く習慣作りを心がけています。トラブルが発生して難しい対処を求められる場面もありますが、私はスタッフを信用してアフターケアに回ります。つらい場面でも自分を信じて頑張れば、乗り越えられると教えたいのです。

地域への貢献を目標に 積極的に新規事業を展開

会社を盤石なものにするだけでなく、これからはより積極的に地域貢献に関わっていきたいと考えています。利益をあげ、納税できる会社であることも地域貢献ですし、雇用を創出し、人を育てていくこともそうです。それだけでなくさらに一歩進んで、地域が必要とする事業に参入することもその一つと考え、新たな事業展開を進めているところです。

その一つがこのたび起ち上げた「保育事業部」です。平成27年4月より鹿沼市で認可保育園を開園し、その運営に携わっています。初年度は15名ほどの子どもを預かってスタートさせました。当社のスタッフは半分が女性ですから、子育てと仕事の両立は当社にとっても大きな課題です。女性が安心して働ける環境、子どもたちがのびのびと育つ環境ともに整えていきたいと思います。実はこの事業はフランチャイズでノウハウを提供していただいていますが、経営者の集まりでお声がかかったものです。たくさんの会社がある中で当社を選んでいただいたことにご縁を感じながら、今こうして地域のために、まわりから期待されて仕事ができる幸せをかみしています。鹿沼市で実績を積んで、いつかは小山市でも保育事業を始めたいと思っています。

profile

下野市生まれ。現在、長女と次女も株式会 社サトーホームに勤務し、母親をサポート している。趣味はストレス発散をかねて友 達やスタッフと楽しむカラオケ。将来は自 分でライブハウスを持っていろいろなイベ ントを開催したいとも思っている。

株式会社サトーホーム