すみれ会

すみれ会 栃木県女性経営者100人

有限会社UTSUNOMIYA7822

私にとって、写真は作品であり財産自分を貫き〝五感を感じる写真〟を撮っていく

取締役会長・フォトグラファー

片島 美里

自分を貫くためにフォトスタジオを経営

 「いい写真っていうのは、五感を感じる写真だと思う」。これは私がブライダル撮影をしていたときに、一番尊敬している人に言われたことです。視覚、聴覚・・・一枚で五感を感じる写真。食べ物なら匂いが感じられたり、住宅なら陽が入ってきたり。写真だから実際に出てくるわけではありませんが、そういうものを感じられる写真になるように、いつも頭のどこかで考えながら撮っています。 

 写真って、数学のように答えがあるわけではないですよね。私はみんなが「いいね」と言ってくれる百点の写真より、自分の感覚を貫きたい。主なジャンルは子ども全般。学校写真も入学式から卒業式まで、一通り撮っています。子どもを撮ろうと思ったきっかけは、自分に子どもができたことです。周りが子どもばかりの環境になり、気がついたら子どもの写真をメインに撮っていました。あとはブライダルを15〜16年くらい撮っていて、最近は住宅や食べ物なども撮っています。

 写真に撮ってみたら、意外と違うものに写ることってあるでしょう。私はそうではなくて、自分の目で見たものをそのまま表現したいと思っています。たとえば、住宅では暗い部分があるといけない、均等に明るくしなければと教わったこともあります。でも私は、暗い部分は暗く、明るい部分は明るく撮りたい。その場で見たそのままを残したい。そう思っています。

楽しいと感じるのは、撮った写真が自分のイメージにぴったり合ったときです。場所とお子さんの雰囲気で、こんな感じかなと撮影前になんとなくイメージが浮かんでくる。それが撮った写真とバチッと合ったとき、喜びを感じます。

予想外にいい写真が撮れたというときは、さらに嬉しいですね。泣いた男の子の髪の毛がしっとりとして、泣き疲れた表情がかえっていい感じに撮れたことがあります。七五三の写真撮影で、悪天候だった為、屋根の下で撮っていたら、一瞬の風が吹いて「わあっ」と驚いている表情がパアッと表れて撮れたことも。どの写真も一つ一つ、蓋を開ければストーリーがあります。撮っているときは大変ですが、だからこそ、写真を見たとき本当に撮って良かったなと思います。

写真館から経験を積んで今年新たなスタジオも開設

写真にはもともと何の興味もありませんでしたが、高校を卒業してやりたいこともなかったとき、ふと目に入ったのが地元の写真館でした。「そういえば、知り合いが写真館で働いて楽しいと言っていたな」と思って、次の日に「働きたい」と電話したのが始まり。写真館では学校写真のイロハを教わりました。3年半程勤めた後、ブライダル撮影をするスタジオで約2年近く働きました。まだまだフィルム全盛期の当時には画期的なデジタルで画像処理をするスタジオで、結婚式の撮影もすべてが新鮮で楽しかったですね。

 出産を機にフリーになりましたが、離婚して一人で娘たちを食べさせなくてはならなくなり、機材をそろえて「片島写植有限会社」を立ち上げました。その後、「STUDIO HIYORI」という屋号でお客様の所へ出向いて撮影をしていました。女性写真家は少ないですが、マタニティ撮影や授乳が必要な赤ちゃんがいるときなどは、女性が必要とされています。

含めた3人のクリエーターで運営する「UTSUNOMIYA 7822PHOTO STUDIO」を宇都宮市宮園町にオープンしました。このスタジオは、宇都宮市への地域貢献と児童養護施設の撮影ボランティアを一緒にしようという話が発展してできたものです。その後、同年8月に「有限会社UTSUNOMIYA7822」として新たなスタートを切りました。 私にとって、写真は作品であり財産。そして私の感性を写しているものです。たぶん一生、撮影とつきあっていくのだと思っています。

profile

宇都宮市出身。高校卒業後、地元の写真館で撮影の基礎を学び、DTP デザイン やWEB を独学で習得。2001 年にブライダル撮影に転向。出産を機にフリーにな り、「STUDIO HIYORI」代表フォトグラファーとして活動中に、2017 年2 月に 「UTSUNOMIYA 7822 PHOTO STUDIO」をオープン。その後、同年8 月に「有限会社 UTSUNOMIYA7822」として新たなスタートを切った。写真掲載実績は「栃木の一流 2017」「栃木のうまいラーメン2017-2018」「おでかけ栃木2016-17」など。
有限会社UTSUNOMIYA7822