すみれ会

すみれ会 栃木県女性経営者100人

総美有限会社

人の美しさを創るのはヒューマンパワー。
成長するビジネスの底流に生き続ける変わらぬ想い。

ビューティアトリエグループ 代表取締役社長

郡司 成江

すべての原点だった街の小さな美容室

女性なら誰しも〝ずっときれいでいたい〟と思うもの。そんな気持ちに応え続け、気がつけば長いキャリアを積んできました。現在、「ビューティアトリエグループ」の代表として宇都宮市内に美容室・理容室合わせて14店舗、初の海外店としてベトナムのホーチミン市に美容室1店舗を構え、日々その運営と技術者の育成に携わっています。


私の原点は母が経営していた〝街の美容室〟。そこで美容師として働く母の姿を見て育ちました。しかし私自身、最初から美容師を目指し、家を継ぐことを目標にしていたわけではありません。むしろ、いつも忙しい母のようにではなく、家で夫と子どもの帰りを待つ専業主婦に憧れていたものです。そんな私も成長するにつれ、〝好きなことを仕事にし、その世界で1番になりたい〟と思うように。東京の大学へ進学し学生生活を送りながら、いろいろなことを考えては試行錯誤を繰り返す日々。そんな中で転機となったのは、ある日書店で偶然手にした一冊の雑誌との遭遇でした。

ロンドンでの修行の日々、そしてパリへ。

そこに掲載されていたのはロンドンにあるヴィダル・サスーンの美容学校。その存在を知り、〝学びたかったのはここだ〟という強い想いに駆られた私は、即座に母にぜひ行かせて欲しいと頼み込み、その1週間後にはロンドン行きが決定していました。そしてその年の夏にロンドンのサスーン校に入学。一年間の留学生活を経てさらにもう一年、現地のサロンで修業をしながらさまざまな技術、センスを磨きました。家業を継ぐ決意もでき、今にしてみれば、あの時行動を起こしたことがすべてのスタートだったのです。


帰国後は母が宇都宮市内に出店した新しいサロンで仕事をしながら若い技術者たちにロンドンで学んだことを教える日々でしたが、やがてさらなるブラッシュアップを目指し、パリのトップデザイナー、J.M. マニアティスのサロン「マニアティス・パリ」へ。さらに、ヘアメイクアーティストとしてパリやミラノコレクションのバックステージの仕事も手がけました。

個人商店から企業へ。その成長の根底にあるヒューマンパワー。

このように海外を経験することで得たのは、日本の美容業界とは違うカルチャーとグローバルな感覚。母の個人商店であった美容室を一つの企業として成長させる上で、それは非常に役立つものでした。とは言え、決して原点を忘れたわけではありません。先代が努力して築き上げてきたものをしっかり受け継ぎ、大切に想いながらさらに磨き上げ、同時に時代に即した新しいものを創造していくことこそ、私自身の使命です。さらに私たちの商品はモノではなくて、人の力、そして人に対する想いであり、それは個人商店から企業になった今も変わらず根幹をなすものです。競合相手が多く、シビアな美容業界で常に新しい提案をしながら、なおかつお客さまに満足していただける仕事をしていくために最も大切であるヒューマン・パワー。たとえばヘアカット自体は作業であっても、その人の魅力を最大限に引き出し、感動させるものでなければならず、それはお客さまに対する〝想い〟なしにはできません。また、経営者として安心して働ける職場環境を始め、チームワークの構築、サポートなど、常に「人のこと」を考えながら必要なものを提供していくことも非常に重要です。それらを同時に考え、進めることこそ私の役割であり、企業のリーダーのあるべき姿だと思っています。


私たちが目指す美容とは心身の美しさ。健やかな美を創りだすために、今後はヘアメイクやエステのみならずフードビジネスなども視野に入れた〝ライフスタイルビューティ〟をコンセプトとしたビジョンを描き、実行することを目標としています。それと同時に業界全体の発展も考えていかねばなりません。


私の思う人生の方程式は〝能力×熱意×考え方〟。それぞれをバランスよく掛け合わせれば想像以上の相乗効果が生まれると信じ、お客さま、スタッフなど大切な人たちがみな幸せになるよう願いながら、これからも仕事に邁進していきたいと願っています。

profile

ヘアメイクアップアーティスト
宇都宮市生まれ、宇都宮市在住。
「きれいなものが好きだった」気持ちが高じて、自らも母と同じく美容の道へ。豊富な海外経験に培われたセンスと技術を以て人材育成、商品開発に尽力し、宇都宮の美容業界をけん引している。
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